この青い空を
「ねぇ、今からどっか食べに行かない??」
「あの…そろそろ暗いので…」
あたしは即答する。
こんな奴に関わりたくない。
しかもタイプって訳でもない。
むしろ嫌いな方。
「いいじゃん。奢るからさ」
奢るとか奢らないとかの問題じゃないっつ〜の!!
「とにかく離してください!!」
あたしは手を振り解こうとする。
でもA男も男だ。
結構な力はある。
「離さないって言ったらどうする??」
ニヤニヤしながらあたしを見つめる。
あたしってー…
もしかして…
今最大の危機!?
あたしは急いで助けを求めようとする。
けれど、周りに誰もいる気配はない。
「誰か…」
あたしの目から一滴の涙が零れる。