この青い空を
四章
自分からのSOS
「はぁ??」
あたしは、思いっきり海斗を睨む。
何でかって言うと、たった今、海斗にバイトを始めることを言った。
そしたら、何て返ってきたと思う。
「女の子がそんなことしたら危ないから」
意味分かんない。
そんなんだったら、世の中、バイトしている女なんか1人もいないし!!
「はぁ??じゃねぇよ。危ねぇだろ」
「ハァー」
呆れるわ。
こんなに束縛厳しい人なんて…思いもしなかった。
「とにかく…あたしは決めたの!!」
「だったら別れてもいいの??」
何でそっちの方向に行くわけ??
すごく上から目線なんですけどー。
「もう知らない!!勝手にすれば??」
こんなんだったら、別れるとかどうでもいいし。
そっちが別れたいんなら、別れるわ!!
あたしは、海斗の家を飛び出した。
今日は、せっかくのデートだったのに…。