この青い空を



まぁ、誰に何と言われようと、あたしはバイトやる。


お金がどうしても必要ってわけじゃないけど、親に迷惑かけられないし。


貯金もしていかなきゃね…。



「焼鳥屋って確かこの辺だったよね…」



あたしは、焼鳥屋の見学に行ってみることにした。


焼鳥屋は、結構古びていて、文字が右から左に並んでいた。



『屋りときや』



って。



どんだけ昔のなんだろ…。



そして、古びた柱に張り紙があった。



『バイト募集中!!』



丁度いい。


店長さんに言ってみよう。



あたしは、焼鳥屋ののれんを潜った。



「いらっしゃい」



威勢のいいおじさんが出てきた。



「あの…張り紙見たんですけど…」


「あぁ…バイトの子かい??」


「はい!!」



あたしが返事をすると、おじさんは顔をしわくちゃにして笑った。



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