この青い空を



「じゃあ…ここのメンバーを紹介するんだが…ちょっと呼んで来るから待っててくれ」



おじさんは奥へと消えていった。


しばらくして、ぞろぞろと人が出てきた。


あたしは、その時体が硬直するのが分かった。



そこにはーーーー…


颯斗が居たんだ。



それを見て、ちょっと喜んでいる自分が居て…。



「わしは…ここの店長の渡辺だ。まぁよろしくな」



店長が優しそうな人で良かった…。



「あたしは、楓。よろしくね」



楓という子はとても背が高くて、綺麗な子だった。



「颯斗です。よろしく…」



颯斗がそっけなく言った。



「じゃあ…颯斗と楓、仕事内容教えてあげてくれ」



おじさんが言うと、楓ちゃんが眩しい笑顔で駆け寄ってきた。



「あたし女子1人で気まずかったんだ〜。嬉しいよ」



楓ちゃんがあたしの手を握ってきた。


本当に顔立ちが整っていて、可愛い子だった。


女のあたしでさえ、惚れてしまいそうだった。



「楓…何やってんだ??早く教えるぞ」



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