この青い空を
「おう。気を付けて帰れよ」
颯斗は、楓ちゃんにヒラヒラと手を振ると帰っていった。
「じゃあ…帰ろっか」
あたしは、頷くと楓ちゃんと一緒に外に出た。
外は涼しくて、風が心地いい。
「颯斗の元カノなんでしょ??」
「え…」
何で知ってるの??
「颯斗が陽奈ちゃんのこと、寂しそうな目で見てたから。何となく…女の勘って奴かな??」
やっぱり、颯斗の彼女は何でもお見通しなんだね…。
幸せになれたんだ…。
良かったね…颯斗。
「楓ちゃんは…颯斗の彼女なんでしょ??」
「あぁ…うん。まぁ…そう」
何か隠しているような言い方だった。
何か…怪しい。
「颯斗…元気??」
気が付いたら、そんなことを聞いていた。
「うん。元気だよ。キスもエッチもいっぱいしたしね…」
え…。