この青い空を



「……ッ…」



その時、目頭が熱くなった。


そして、次々と大切な存在の人が、あたしの頭に浮かんできた。



桜、お姉ちゃん、お母さん、お父さん…。


そして…海斗。



あたしには、こんなに自分を愛してくれる人がいるじゃん。


それなのに…死ぬなんて…。



あたし、間違ってた??



「ただいま…」



あたしは、ため息をつきながら、家に入った。



「おかえり…元気ないじゃん…」



そこには、お姉ちゃんが立っていた。



「お姉ちゃんには…関係ないよ…」



あたしは、そう言い残すと、自分の部屋に入った。



楽になりたい…。


どうやったら楽になれるの??



シンナー??



薬の手の入れ方は聞いたことがある。


外国人とかよく売りに来る為に、日本に来てるとか…。


暴力団は絶対持ってるとか…。



でも、そんなのあたしには無理っぽい。



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