この青い空を
「何やってんの??」
後ろから低い声がする。
A男の体でその人の顔が見えない。
「は??誰だ、お前」
A男はその人をきつく睨む。
「誰も何も嫌がってんじゃん」
あたしの腕にまとわりついていた手が離れる。
「…ぁ…覚えてろよ!!」
そのまま、A男は走って何処かへ逃げていった。
「大丈夫??」
あたしはその人の顔を見る。
あたしは目を見開く。
そりゃあ驚くはずだ。
今朝会ったあの男の子だったんだから。
「あ、ありがとうござます」
あたしはその男の子に頭を下げる。
あたしのこと気付いているかな??
「大丈夫??体冷たいよ…」
さっきまでずっと外でもめていたからだ。
「とりあえず…俺の家来る??」