この青い空を
「関係あるから言ってんじゃん!!何か嫌なことあったんでしょ??何で言ってくれないの??」
桜はすごく怒っている。
「あたしっていらない存在なのかもしれない…」
「え…何で??」
「そう言われたから…」
「誰に??」
ここで会話が途切れる。
「颯斗の彼女に…」
「何それ…。颯斗君は知ってるの??」
「知らない…」
「何処で言われたの??」
「焼鳥屋。最近バイト始めたんだ」
桜は驚いている。
「そんなことしたら…彼氏はどうなるの??ヤキモチ焼いたりしない??」
「知らない。…海斗なんか勝手にキレて怒ってるんだよ」
あたしも勝手な考えしてたかもしれない。
でも、いくら愛している相手だからって、束縛される権利ないし。
「何があったの??教えてよ…詳しく」
「だから〜…桜には関係ないんだってば!!」
あたしは、机を思いっきり叩いた。
案の定、あたしに視線が集まる。