この青い空を
お姉ちゃんも心配してくれてたんだ…。
「じゃあな、陽奈」
「うん」
お父さんは、そのまま病院を出て行った。
「もう、海斗君と付き合うのは辞めなさいよ」
「分かってるよ」
海斗なんか、もう嫌だ。
呆れた。
冷めた。
あんなことする人なんて…。
「あ…バイト!!しばらく休み貰わなくちゃ!!」
あたしは、電話を掛ける。
しばらく、颯斗と会えないのが寂しい気がした。
『はい。こちら、焼鳥屋…』
「颯斗!?」
颯斗が出てくれたことが、凄く嬉しくて、思わず颯斗の言葉を遮ってしまった。
『陽奈??』
颯斗が驚いている。
「うん。ちょっと色々あって…休み入れたいんだけど…大丈夫??」
『おう。何とか…』
「そっか。じゃあね…」
少し寂しいけど電話を切ろうとした。