この青い空を
あたしはザッと自己紹介をした。
「そっか、同じじゃん。俺も高一。俺は颯斗。よろしく」
颯斗か…。
名前通り顔も格好いい。
「あ…飲み終わったのであたし帰ります。お世話になりました」
あたしは頭を軽く下げた。
「同じ歳なんだしタメ語でいいよ。あと…」
颯斗君言いにくそうに言う。
「メアド交換してもらえる??」
「うん、いいよ」
あたしは颯斗君の名前をアドレス帳に登録した。
「じゃあ、また。メールするね」
「おう!!またな」
あたしと颯斗君はそのまま別れた。
あたしは帰り道で携帯を開ける。
アドレス帳にはちゃんと颯斗君の名前が登録されてあった。
それを見て微笑む。
一目惚れなんてあり得ないって言われたけど、あたしはちょっとでも可能性がある限りそれに賭けてみるよ。
あたしは大事に携帯を握りしめた。
そしてもう一度携帯を開けた。
颯斗君に早速メールを打つことにした。