この青い空を



「その子…あたしのこと嫌ってる。だから、デタラメな噂流したんだよ…」


「どういうこと??」


「だから…楓ちゃんは今の颯斗の彼氏なの。それで、元カノのあたしを凄く恨んでる。颯斗を捨てたって。颯斗の人生壊したって…」



途中から、涙が出てきて上手く喋れなかった。



「何それ…最低じゃん。その女…」


「桜…ゴメンね。勝手にあたしのこと、裏切ったとか勘違いさせて。それで、あたしの名前を桜に変えて…」


「ううん。こっちこそゴメンね。噂なんて、信じちゃってさ。玲央のことになると、頭が狂っちゃうから」


「ううん。この掲示板消すね…」



あたしは、掲示板を消した。


そして、あたしと桜は仲直りした。



「その女の本性、颯斗君知ってるの??」


「分かんない。でも、楓ちゃんに嫌がらせされてないか心配はしてる」


「じゃあ…ちょっとは本性知ってんじゃん」


「…だね」


「ってか、今から、そいつの学校に乗り込むよ!!」


「え…は!?マジ!?」


「…マジ」



あたしは、桜に強引に連れて行かれた。



どうなっても知らないからね〜…。


まぁ…楓ちゃんは許さないけど…。



あんなことまでされて、黙っているような女じゃない!!



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