この青い空を



そのまま、お袋は寝込んでしまった。


そして、入院した。



病名は…癌だった。



「もう長くは生きられないでしょう」



医者は、顔色1つ変えずにサラッと言った。



「そんな…」



これも、あの親父のせいだ。


今何処にいるかも分からない、親父を憎んだ。



でも、お袋は静かに息を引き取った。


お袋は、安らかな顔をしていた。



「お袋…」



俺は、中3に入学した頃、1人になった。



俺は、中3の最初の方はずっと学校に行かなかった。


でも、あんまり休みすぎたら、内申書にひびくので、頑張って行った。



全然楽しくなかった。



受験のため…


受験のため…



そう唱えながらも、頑張って行った。



そして、見事希望の学校に受かった。



陽奈っていう彼女も出来た。


でも、少しして別れた。



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