この青い空を



「全然。ちょっと酔っただけだよ。ホラ、3回連続で乗ったしね」


「無理してんじゃねぇの??正直に言えよ…」


「………」



颯斗の優しさに何も言えなくなった。


完全に颯斗のペースだ。



「ホントは…苦手」



この時、あたしは何故か素直に言えることが出来たんだ。



「やっぱりな。よく頑張ったな」



颯斗はそう言って、あたしの頭を撫でてくれた。



「もう大丈夫。せっかく来たのにゴメンね」


「いや…こっちこそ、無理矢理乗らさせてゴメンな」


「「プッ!!」」



2人で爆笑して、仲直りできた。



「あ…そういえば、ここってすげぇ怖いお化け屋敷あるんだって」



え…


あたし、ホラーも苦手。



「えっと…」


「怖いの??」



アハハ。


バレた…。



「うん…」



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