この青い空を



おかげで、あたしは尻餅をついた。


颯斗は、ケラケラと笑っている。



最悪…



「もう…颯斗なんて知らない!!」



あたしは、そっぽを向いて先に歩いた。



「陽奈…1人で大丈夫か??幽霊怖いんじゃねぇの??」


「………」



そうだった!!


すっかり、幽霊のことなんて忘れてた。



「やっぱ…一緒に行ってください」


「ラジャー!!」



あたしは、さっきみたいに颯斗の腕にしがみつく。



「何かこれじゃ気持ち悪いから、手繋ぐ??」


「え…手??」



あたしは驚いた。



「いや…嫌なら良いんだけど…」


「お願いします」



あたしは、颯斗の手に自分の手を絡めた。



凄く暖かかった。



「行こうか??」



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