この青い空を



あっという間に、光が見えている。


恐らく、そこが出口だろう。



「うん」



あたしと颯斗は、再び歩き出した。



「着いた〜」



あたしは、大きく伸びをした。



長い道のりだった…。



「次は何乗る??」


「えっと〜…」



あたしの目に、コーヒーカップが映った。



「あれ!!」


「オッケー!!」



あたしと颯斗は、ピンクのカップに座った。


ゆっくりとカップが動き出す。



「風が気持ちいいね」


「こうやったら、もっと気持ちいいよ」



そう言って、颯斗は真ん中のハンドルを回し始める。


その途端、凄い勢いで回り始めた。



「ひゃあーーーーー!!」



目が回る。


回し過ぎだ。



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