この青い空を



下ってほしくない。


下に着いたら、颯斗と別れなくちゃいけない。


着いてほしくないよ…。



そんなことを思っても、時間は止まらない。



絶対着いてしまうんだーーーー…。



「ありがとうございました〜」



係員さんが笑顔で言う。


まるで、あたしと颯斗が別れるのを楽しんでいるかのように…。



「そろそろ帰るか??」



「まだ一緒にいたいよ…」なんて言えるハズもなく…。



「うん…」



あたしと颯斗は、遊園地を出た。



もう多分、颯斗とこうやって2人で会うことはないよね…。


寂しいな…。



あたしと颯斗は、そのまま電車に乗り込んだ。



「楽しかったか??」


「うん。楽しかった…」



凄く凄く…。



「また来たいな」



え…。


あたしの聞き間違いかな…。


でも、確かに言ったよね??



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