この青い空を
六章
颯斗の想い
〜♪
こんな時に、誰なんだろ…。
現在早朝6時。
あたしの携帯が鳴り響いている。
しかも着信音。
「ふぁい…」
あたしは寝ぼけ眼だ、電話に出る。
『あ…俺。颯斗だけど…』
「え!?颯斗!?」
あたしは、急いでヨダレを拭き取る。
「ど、どうしたの!?」
緊張して、声が裏返る。
『あ…いや。話があるんだけど…』
「え…」
『今から陽奈の家行って良い??』
え…
ってか話って何!?
「うん。全然大丈夫だよ!!」
あたしは、自分の部屋を急いで片付け始める。
『じゃあさ、今から行くから』