この青い空を
男なんて信じられない。
男なんて嫌いだ。
あたしは、桜や家族の存在も忘れて、夜に遊びまくった。
ナンパしてきた奴には、全てケー番とメアドを教えた。
メモリー数は、いつの間にか、100件近くになっていた。
全て顔も覚えていない男と、ギャルやヤンキーな女。
「今日もエッチしよ〜♪」
男は何を思っているのか、あたしの体ばかり求めてきた。
「いいよ〜♪その変わり、金出してよね」
あたしの全ては金になっていた。
「その変わり、俺を気持ちよくしてよ」
愛のないセックスばかり。
あたしは、自分自身がコントロール出来なくなっていた。
知らない男とセックスした後は、家で吐いた。
そして、体を綺麗に洗った後は、いつも後悔していた。
何でこんなことしたんだろう…って。
「颯斗…」
そして、颯斗の笑顔を思い出すのだった。
その後、何回か颯斗に電話を掛けた。
でも、ケー番は変わっていた。