この青い空を
『だって、陽奈元気ないもん』
桜…。
いっつも桜には、嘘つけないよ。
いっつも見破られちゃう。
「颯斗と何の繋がりもなくなっちゃった…」
『え!?どういうこと??全部話して!!』
あたしは、桜に全部を話した。
桜は、たまに相づちを打ちながら聞いてくれた。
『そっか…。颯斗君も最低じゃん』
「うん…」
桜はいつもあたしの味方だった。
『でも、陽奈も夜遊びとかは、辞めた方がいいよ。携帯のメモリー、全部消しなよ』
「うん…」
あたしは、桜に言われた通り、携帯のメモリーを全て消した。
『また何かあったら言いなよ??あたし、いつでも聞くからさ。ずっと、陽奈の味方だし』
「うん…」
あたしの頬を1粒の涙が伝った。
『コラ!!泣くな!!陽奈は泣き虫なんだから…』
桜が呆れたように言う。
「…ぅ…桜、ありがとう…」