この青い空を
何こいつ…。
いい加減分かれよ…。
こういうチャラ男苦手なんだけど…。
「お客様、そういうことするのは違反ですので、帰って頂けます??」
あたしの隣に1人の男子が来た。
この人って、あたしのクラスの…。
確か…神谷 俊だったけ??
「はぁ??何だよ…ここ。二度と来ねぇよ!!」
そう言って、チャラ男は帰っていった。
「あの…神谷君だっけ??ありがとう…」
「うん。これくらい、いいよ。ってか、俊で良いし」
え…いきなり!?
「分かった。俊…」
「じゃあ、水野さんのことは何て呼べばいい??」
「陽奈でいいよ」
「陽奈…」
そう言うと、俊は笑った。
その笑顔にドキッとした。
何、あたしドキドキしてんの!?
「じゃあ、戻ろう!!」
俊は厨房に戻っていった。