この青い空を
一章
君との出会い
「陽奈おはよ〜」
「おはよ〜」
いつも通りの朝。
あたしはいつも友達の桜と電車で学校に向かう。
朝起きるのは早いけど、もう慣れた。
「そういえば今日さ〜…」
「ん?」
あたしは桜の方に顔を向ける。
ドン!
いきなり強い衝撃を受ける。
「痛ッ!!」
あたしはつい叫んでしまった。
「すいません」
茶髪のサラサラな髪をなびかせた男の子がそう言った。
「あ…いえ。こちらこそ…」
あたしも頭を下げる。
あたしはしばらくその男の子の名前を見つめていた。
「陽奈!!どうしたの??ボーっとして…」
桜が不思議そうな顔をしてこっちを見ている。
「あ、ゴメン!!ちょっと考え事してて…」
あたしは急いでその男の子から目を逸らした。