この青い空を


あたしは急いで携帯を開ける。



《いいよ!!》



確かに画面にはそう書かれていた。


夢かと思って頬をつねったけど痛い。


幻かと思って目を何回も擦ったけどその文字は消えない。


それは事実だった。



「返事何て??」



桜があたしの携帯を覗き込む。



「いいって!!」


「良かったじゃん!!」



桜も自分のことのように喜んでくれた。



《じゃあ、あたしが颯斗君の家行くね☆道覚えてるし(^^)/》



あたしはそう送信すると携帯を閉じた。



明日は楽しみだな〜。



「何着ていったらいいと思う??」



あたしは興奮状態で桜に問いただす。



「何っていつも通りでいいんじゃない??」


「いつも通りって…」


「あ…うちに雑誌あるけど見る??」


「うん!!」



あたしは桜の部屋で雑誌を開く。


< 20 / 237 >

この作品をシェア

pagetop