この青い空を



すると、次々にあたしは抜かれていった。


最後には、ビリになった。



どうしよう…。


でも、俊のところまでは、持って行かなきゃ…。



あたしは、痛いのを堪えて立った。


そして、頑張って俊のところまで走った。



俊は受け取ると、一生懸命走ったけど、結局ビリのままだった。



あたしは、涙が出てくるのが分かった。



あたしのせいでビリになった…。


みんな、あたしを恨んでいるんじゃないかな…。



とか、そんな心配ばっかり。



「陽奈…陽奈はよく頑張ったよ」



桜はあたしの頭を撫でてくれた。


そんな言葉だけで、妙に安心した。



「陽奈、大丈夫か??」



あたしが桜と一緒にしゃがみ込んでいると、俊があたしのところに来た。



「うん…何か、ゴメンね??あたしのせいで…」



あたしが俯くと、俊があたしの隣に座った。



「陽奈はよく頑張ったよ。立てるか??」


「うん…。何とか…」



さっきから、足はズキズキと痛んでいる。




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