この青い空を
「やっぱ、考え直したら、あたし…颯斗が好きなんだ…」
あたしは、颯斗に抱きついた。
楓ちゃんとキスしてても、ラブホに行ってても…。
そんなのどうだっていい。
ホントは凄く嫌だけど、颯斗を失う方が嫌だから。
「陽奈…」
颯斗が、あたしに軽くキスをした。
「あと…聞きたいことあるの…」
「何??」
あたしは、軽く深呼吸をした。
上手く言えるか分かんないけど、気になる。
「あたし、颯斗に告られた後、追いかけたんだ。そしたら…楓ちゃんとキスしてたとこと、ラブホに入って行くとこ見たんだ…」
あたしが言い終わると、颯斗は俯いた。
「何で、あたしのことが好きなのに、そんなことしたのか気になったから…」
「お前を忘れるためなら、何でもする。でも…やっぱり無理だった…」
「颯斗…」
あたしは、颯斗に抱きついた。
ねぇ、颯斗。
あたしと颯斗は凄く、遠回りしたね。
やっぱり、あたしと颯斗が出会えたことは、運命だったのかな??