この青い空を
「うん」
「悪いから帰るよ」
あたしは鞄を手に持ち、帰る準備を始める。
「急にゴメンね。また遊ぼうね」
桜は両手を合わせて謝ってくる。
「うん。じゃあ…」
あたしは桜の部屋のドアを開ける。
「あ…あと…」
桜が何か言いかけようとしている。
「え??」
「明日頑張ってね」
桜が小さく笑っていった。
「うん。ありがとう」
あたしも桜に笑顔を向けると桜の部屋を出た。
明日は緊張するなぁ〜。
そう思いながら。
「ただいま〜」
家に帰ると、靴が増えていた。
「誰か来てるの??」
あたしはお母さんに聞く。