この青い空を
さっきまで、あたしと会ってたのに…
さっきまで、あたしと遊んでたのに…
「交通事故ですって…。トラックに跳ねられたって…」
「意識はあるの!?」
「今はあるみたい…」
「良かった…」
あたしは、ホッとした。
「でも、今危険な状態らしいわ…」
「え…」
「かなり、重傷らしいわ」
あたしは、また声が出なくなった。
「でも、颯斗君はきっと助かるわ。こんなことで、死んじゃう子じゃないもんね!!」
「うん…。そうだよね…」
颯斗はきっと生きる。
ううん、絶対生きる。
だって、颯斗は強いもん!!
颯斗は、誰よりも強いもん!!
あたしがコンパで知り合った男に絡まれてるとき、助けてくれたもん!!
あたしは、颯斗を信じるよ…。
だから、助かって…。
絶対、助かって…。
あたしは、一生懸命願った。