この青い空を



「は…ゃと…」



あたしは、また涙が溢れてきた。



「ちゃ…ん…と…じゅ…んび…して…くれて…た…んだ…ね…」



あたしは、涙でグチャグチャになって顔で、口元を緩めた。



「はゃ…と。ぁ…りが…と」



あたしは、その小さな箱を抱きしめた。



「じゃあ…読んであげてね。あたしは、出るから」



そう言うと、お姉ちゃんは出て行った。



あたしは、小さな包みを開けた。


中には、メッセージカードとピンクのブレスレットが入っていた。



「か…ゎ…ぃぃ」



あたしは、ブレスレットを手に通した。


そして、メッセージカードを開けた。



──────────────────────────




DEAR:陽奈



陽奈…誕生日おめでとう!!


あんまり、高いものやれなくて、ゴメンな。


でも、気持ちはすげぇ詰まってるから。



俺らは、あの日駅のホームで出会ったよな。


その時は、ただ可愛い子だなぁとしか思ってなかったんだ。



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