この青い空を
────ピピピ。
セットしていたアラームが部屋中に鳴り響く。
「…起きなきゃ…」
あたしは重い瞼を必死に開けた。
あたしは冷たい水で顔を洗うと、簡単に朝食をとった。
こんな朝早くからは誰も起きていない。
あたしは自分の部屋に行くといつもより気合いを入れて化粧をした。
そして丁寧にコテで髪を巻いた。
あたしはそのまま鞄を手に持つと家を出た。
颯斗君の家はあたしの家から歩いて三十分くらいのところにある。
あたしは早く会いたくて走って颯斗君の家に向かった。
────ピンポーン。
颯斗君の家の前でインターホンを押す。
中から物音がして誰かが動く気配がする。
ガチャ。
ドアが開いて颯斗君が出てきた。
「おはよう!!」
「…はよ」
眠たそうに颯斗君は言う。
ちょっと早く来すぎたかな。
「取り合えず中入る??」