この青い空を
あたしはそのまま、ベッドに運ばれた。
そのまま倒される。
あたしはその瞬間体が固まる。
自分でも少し震えているのが分かる。
「もしかして…初めて??」
あたしは静かに頷く。
颯斗君は初めてじゃないんだと思ったら、過去に付き合ってた子にヤキモチを焼いてしまう。
そりゃこんなに格好良かったら元カノくらいいるよね。
いない方がおかしいよ。
こんなにヤキモチ焼いて…
しかも処女で…
こんな女颯斗君も嫌だよね…。
ホントにあたしでいいのかな??
「俺陽奈の心の準備ができるまで待つよ??」
颯斗君が真剣な眼差しであたしを見る。
あたしのこと初めて呼び捨てで呼んでくれたね。
あたしはそんなことがたまらなく嬉しかった。
「お願いします」
あたしは颯斗君に体を捧げた。
「陽奈、陽奈」
何回もあたしの名前を呼ぶ。
そのままあたしたちは幸せな時間に浸かっていった。