この青い空を
二章
幸せな時間
それからのあたしはすごく幸せだった。
週に一回程度会うくらいだったけど、毎日連絡は取り合っていた。
「今日は何処行く??」
あたしと颯君は今デート中。
「ん〜颯斗君と一緒なら何処へでも♪」
あたしは颯斗君の手を握り返す。
急に笑顔が消える颯斗君。
ん??
あたし何か変なこと言ったかな??
「いつまで呼び捨てしてんの??」
「え??」
「颯斗でいいから…」
「颯斗…??」
照れた表情で首をかく颯斗。
それだけですごく愛おしく感じた。
「じゃあ…ちょっと付き合ってもらっていい??」
「うん」
ドキドキしながら、あたしは颯斗の行く場所についていく。
ついたところは、まるで宝石箱。
キラキラと色々なリングが瞬いていた。
「これって…ペアリング」
少し照れて頷く颯斗。