この青い空を
今日は久しぶりの学校だ。
あたしは行く気がしなかった。
でも颯斗も頑張って行ってるんだからと思うと、行く気になれた。
そういえば、桜に何の報告もしていない。
そろそろしなきゃいけないなぁ〜。
「陽奈〜」
桜がニヤニヤしながらあたしの席に来る。
「電車の子とどうなったの??」
「付き合うことになったよ」
あたしは満面の笑みで言う。
「まじで??どっち告ったの??」
桜はこういう話が大好きだ。
だから全部言わされる。
「颯斗から」
「やったじゃん♪」
でもすごく喜んでくれるし、励ましてくれるし。
あたしは桜が大好きだった。
それなのに、どうして神様はあたしの大事なものを奪っていった。
昼休み────…
「あたしバイト始めるんだ」
桜が淡々と言う。