この青い空を
「大事な話っぽいよ??」
どうしよ…。
こうなったら行くしかないよね…。
それで危なかったら逃げればいいんだ。
「分かった。ありがとう…」
あたしはすぐに屋上に向かった。
────キィー。
屋上のドアを開けるとそこには先輩が一人いた。
後ろ姿からして男っぽい。
逃げる心配はなさそうだけど────…
あたしなんかに何の用だろ??
「すいません」
あたしはその先輩に声を掛ける。
「あ…来てくれてありがとう」
その先輩はにっこり微笑む。
優しそうな先輩だった。
そしてちょっと格好良かった。
こんなこと思ったら颯斗に怒られるんだろうけど────…
「俺海斗って言うんだ。知らないよな??」
「ご存じありません…」
初めて見たし…。