この青い空を
よく分かんなかった────…
あたしは首を傾げながら教室に帰った。
あたしなんかの何処がいいんだろ…。
「陽奈〜♪」
自分の席につくと、桜が飛びついてきた。
「さっきの何だったの??」
「え…さっきのって屋上の??」
「うん!!」
これって言った方がいいのかな??
でも先輩もフラれて辛いと思うし…。
「あ…何か人違いだったみたいで…」
あたしは咄嗟に誤魔化した。
「何それ…。告白何かかと思った」
残念そうに言う桜。
当たってるし。
「そうだ!!今日からバイトだから一緒に帰れないんだ。先帰っててね☆」
「うん…」
桜と一緒に帰らない日なんてほとんどなかった。
あるといえば桜が学校を休んだ日くらい。
ちょっと寂しい気がした。