この青い空を
「ありえないでしょ!!」
桜は呆れたように言う。
「校舎とかですれ違って一目惚れっていうのは分かるけど…さっきぶつかってきた人って…」
「やっぱそうだよね…」
でもあの時あたしは確かな想いを覚えている。
あの人がぶつかってきたとき、胸が高鳴ったんだ。
「それにそんな恋叶うわけないでしょ!!また会えるかも分からないんだから」
「そうだよね」
確かに桜の言うとおりだ。
あたしどうかしてた…。
「それより今日コンパ行かない??」
「コンパ〜!?」
あたしは大声を張り上げる。
コンパって…
コンパって…
合コンって奴!?
「何で??」
あたしは思わず聞き返す。
「だって彼氏いないじゃん!!こういうのはコンパでゲットよ!!」
桜はあたしに手をグーにして親指を見せてくる。