この青い空を
どれだけしつこいんだよ!?
と思ったけどここは抑えた。
だって二人きりよりはマシだし。
ここで文句を言って暴力とかされても困る。
だから騒ぎにならない前に止まる。
これがあたしの考え。
あっという間にバイトは終わり、あたしはずっと立ってパンパンになった足で、仕方なく先輩の元へと向かう。
「じゃあ友達はもう車に乗ってると思うから行こう??」
あたしは静かに頷くと先輩についていく。
颯斗…ゴメン。
そう心の中で思いながら────…
先輩に連れられて来たファミレスの駐車場。
先輩の車は結構大きくて、お金持ちだなぁと思った。
中には、チャラそうで怖そうな奴らがこっちを睨んでいる。
「あの…先輩。友達ってこの怖そうな人たちじゃ…」
「何??早く乗りなよ」
そう言って無理矢理中に押し込まれる。
「…やっ…。離してください!!」
あたしは先輩の腕を振り払う。
「俺の女になってくれればな。金ならいくらでも払うし」