この青い空を



「そんなことより陽奈が心配なの!!」



お姉ちゃんの言葉に涙が出てきそうになる。



「お姉ちゃん…」



あたしは、自分がイマイチ何をしたいのか分からない。


でもこの今の状態で答えが出てきそうになかった。



「あたしのこと伝えてほしいの。お母さんに…」


「え…」



お姉ちゃんは驚いている。



「いいの??本当に…」


「うん」



あたしはベッドに倒れ込む。



「仁はちょっと下がってて。陽奈とちょっと話したいから、ゴメンね」


「全然いいよ」



そう言って仁さんは、あたしの部屋から出て行った。



お姉ちゃん…気を遣って2人きりにしてくれたんだ。



「妊娠してるかもしれないんでしょ??」


「分かんない…生理も最近来たばかりだから。でも…」



あたしは言いかけて辞める。



育てるなんて言ったら怒るかな??


自分の愛している人との子供じゃないのにって。


< 57 / 237 >

この作品をシェア

pagetop