この青い空を
「そんなことより陽奈が心配なの!!」
お姉ちゃんの言葉に涙が出てきそうになる。
「お姉ちゃん…」
あたしは、自分がイマイチ何をしたいのか分からない。
でもこの今の状態で答えが出てきそうになかった。
「あたしのこと伝えてほしいの。お母さんに…」
「え…」
お姉ちゃんは驚いている。
「いいの??本当に…」
「うん」
あたしはベッドに倒れ込む。
「仁はちょっと下がってて。陽奈とちょっと話したいから、ゴメンね」
「全然いいよ」
そう言って仁さんは、あたしの部屋から出て行った。
お姉ちゃん…気を遣って2人きりにしてくれたんだ。
「妊娠してるかもしれないんでしょ??」
「分かんない…生理も最近来たばかりだから。でも…」
あたしは言いかけて辞める。
育てるなんて言ったら怒るかな??
自分の愛している人との子供じゃないのにって。