この青い空を



「でも??」



お姉ちゃんは顔をズイッと近づけてくる。



「赤ちゃんはができてたら育てようと思う」



あたしは俯いたまま言う。


顔が上げられない。



「それは…どういう意味で??彼氏との子供じゃないんでしょ??」



お姉ちゃんは眉間にシワを寄せながら言う。



そりゃそうだよね…。


彼氏との赤ちゃんじゃないなのに、産むなんて表現はおかしいと思う。


でも、赤ちゃんに罪はないじゃん!!



「確かにお姉ちゃんの言ってることは合ってる。けど、それをおろせって言うの??」



お姉ちゃんはあたしの顔を見つめながら、顔をしかめる。



「陽奈はそれでいいの??彼氏でもない子供が産まれて…それに颯斗君と別れて…」


「うん。後悔はしていない…」



だってあれからメールも電話も何の連絡もない。


もう、高校も違うし、会うこともないと思う。



「そっか。陽奈がそれでいいのなら何も言わない」


「ありがと…」


「でも、ちょっとでも後悔とかしてるんなら、今すぐ引き戻した方が良い。後から引き返すのは遅い」



あたしは本当にこれでいいの??


これで良かったんだよね…。


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