この青い空を


あたしは、特にすることもなく、コンビニの中に入る。


そのまま、マンガを立ち読みすることにした。


でも、何だか読む気になれなかった。


手に取っては置き、手に取っては置き…の繰り返し。


そんなことをしている自分に嫌気がさす。



あたしは一体何がしたいんだろう…。



ため息をつきながら、マンガを元の場所へと戻す。



ドン!



いきなり誰かがすごい勢いでぶつかってきた。



「痛ぇんだよ!!気を付けろよな」



2人の女がこっちを睨みながら言う。



髪は金髪でいかにも悪そうな感じの子たち。


普段のあたしなら、絶対怖がるだろう。


でも、今日のあたしは怖くはなく、余裕の表情を浮かべていた。


むしろ、2人の女に怒りが増してきた。



「お前ら!!ぶつかってきてその面かよ」



自分でも信じられなかった。



あたしがこんな暴言を吐くなんて…。



反抗期でもこんな暴言を吐いたことは、一度もなかった。



「はぁ??」



2人の女は顔をしかめて、こっちに近付いてくる。


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