この青い空を
「先輩は彼女とかっていないんですか??」
「あぁ…まぁね」
少し寂しげな表情で言う先輩。
あたし、まずいこと聞いちゃった??
「陽奈はまたサボり??」
「うん…そういう先輩も…」
「あぁ…俺は、ここに来れば陽奈に会えるかもって思って…」
え??
あたし??
あたしに何の用が??
胸が波打つのが分かる。
あたしは最近変だ。
海斗先輩にドキドキしてる。
自分でフッたクセに、後悔している自分もいる。
「何で??あたしに用なんか…」
「ちょっといい??」
あたしは、アイスを元の場所に戻すと、静かに頷いた。
そして、先輩の命令に従い、コンビニを出た。
そして、そのまま先輩は、コンビニの前のベンチに腰掛ける。
あたしに座れと言うように、隣を手でポンポンと叩く。
大人しく座るあたし。