この青い空を


先輩の為にも…。


颯斗の為にも…


自分自身の為にも…。



「じゃあさ…キスしていい??」



何だか、胸がざわざわした。


こんな気持ち初めてだった。


何故か今キスすると、颯斗にもう会えない気がした。



でも、ちゃんと決めたじゃん。


颯斗のことは忘れるって。


さっき、ちゃんと自分に誓ったのに…。



「うん。いいよ」



震える声で言った。


あたしは、海斗先輩のことが好きなハズなのに…


何で??


何で??


何でこんなに胸がざわつくの??



「…ん…」



唇の間から、舌が入ってきた。


そのまま、愛の時間に酔いしれる。


ディープキスなんて初めて経験した。


先輩はもうこんなの慣れてるんだろうなぁ…。



「あとさ…」



先輩が唇を離した。


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