この青い空を



あたしは颯斗と出会ってから何回泣いたのだろう。


数え切れない程泣いたよ。


もう、颯斗には会えないんだね。


2人で別々の道を歩き始めたもんね。



あたしは、これで最後と決心して、最後のメールを打つことにした。



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颯斗へ



急に別れるなんて言ってゴメンね。


あたし、本当は別れたくなかったよ。


でも、あたしの体はもうボロボロだった。


もう、人生さえも壊れていた。


颯斗のことなんて、考えられないようになった。



でも、そんなとき、1人の先輩が支えてくれたんだ。


あたしは、そんな先輩にどんどん惹かれていった。



でも、別れを告げた後、凄く後悔したんだよ??


これで良かったのかなって…


でも、本当はこんな道嫌だった。


できれば、颯斗の隣にまた並びたい。



でも、もう遅いんだよ。


2人とも、それぞれ大切な人が隣に居る。


守らなければならない人が居る。



こんな惚気ばっかり言ってゴメンね。


でも、もうあたしには、こんなこと言うことくらいしか出来ないから…。



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