この青い空を


まだ、颯斗のメールが残っている。



…バイバイ。



震える手で、そのメールを消去した。



────このメールを消去しますか??



はい


→いいえ



あたしは、いいえの方に矢印を持って行く。



→はい


いいえ



そして、少し考えてから、はいの方に持って行った。


クリックする。



────しばらく、お待ちください。



その文字を見ると、凄い罪悪感に襲われた。


あたしは、気分が悪くなって携帯をポケットの中に閉まった。



いつになったら、この想いは消えるんだろう。


いつになったら、忘れられるんだろう。



まだまだ、時間は掛かりそうだ。



「そろそろ、新しいバイト始めようかな…」



あたしは、駅のホームに着くと、求人雑誌を買いに行った。


お金を払い終わると、家でその雑誌を広げた。



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