かさぶた
できたて

「出し遅れたラブレター」


君が使ってたシャンプーはまだあるのに

君の姿はなぜ無いんだろう

君と近くに居すぎたからかな

いつから君に冷たくしていたんだろう

何があっても君が居なくなることはないと

どうして思っていたんだろう

もう冷たくしたりしないから

戻ってきてほしいなんて

言ったら呆れられてしまいそうで

君に言う勇気も無かった

君と一緒に眠ったベッドは広すぎて

君の枕はまだ捨てられないんだ

独りになったこの部屋は

やけに見晴らしがよくて

笑うこともなくなったよ

戻ってきてほしいと

君しかいないと

今更気がついても遅いかな

それでも僕には君しか要らないんだ

呆れられてもいいんだ

だから聞いて

馬鹿みたいに君が好きなんだ

だからまた枕を使いに来てほしい

遅くなってごめん

君のことが大好きです
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