チョコレートな恋人2

 「…ププッ」
 「なにが可笑しい?」
 「う?ううんっ…クスクスッ」

アイガットは急に席を立って私の手を引いて庭に歩く

久し振りの空は眩しくてクラッと頭が反応する

 「…僕ら小さいときに何度か会っているんだ、覚えてる?」
 「………」
 「トール?」

それはアイガットの話も聞けないほどに


< 242 / 271 >

この作品をシェア

pagetop