カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
8.気付かなかった気持ち

きっと前から…

秋めいてきた10月。


部活が休みのある日。


私は体育館に来ていた。


入江先生は、今日も生徒と一緒にバレーをして汗を流している。


部活がない日は、ここに来て先生を見る…。


なんか習慣になってるなあ。


いつまでも見ていられそう。


「愛菜、また来たのか?」

いきなり視線の前に立ちはだかる渚。


「何やってるの?練習中でしょ?」


「今は大丈夫。休憩中なんだよ。」


みんな練習しているように見えるけど、休憩してるんだ…。



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