カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「それでは、今日の練習はここまで!お疲れさまでした!」


先生の声で、みんなが一斉に“お疲れさまでした!”と挨拶して、今日の部活は終わったようだ。


先生早く出てこないかなあ。


私も先生に“お疲れさまでした。”って言いたいな…。


淡く期待を抱いたものの、先生は部員と話をしていて、まだ出てくる気配がなかった。


「愛菜、待たせたな。」


先に出てきたのは渚だった。


「せっかくだし、久しぶりに途中まで帰るか!」


もう一度、先生の姿を見てから体育館を後にした。



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