カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
渚が私のことを好き…?


驚きで口を少し開けたまま渚を見ていた。


一緒に帰ることもあるし、話もよくしたりするし…


渚とは、昔から仲良くしていたし、私も好きだけど…


渚への『好き』は、先生とは違う。




「ごめんね。私、渚のことは友達以上には見れないよ。私が好きなのは…」


言葉がそこでつかえてしまった。



「好きなのは…入江先生か。先生に恋だなんて、叶わないかもしれないぜ?」


渚は再び歩き始めた。


「叶わなくても、好きなの。先生以外の人は考えられないんだ。」


私は夕日を見つめた。



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