カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「先生、修学旅行に行ったんじゃないんですか?」



「行く予定だったんだけど、急きょ会議に出席しないといけなくなってな。他の先生に代わってもらったんだよ。」


そうだったんだ…。


先生も行けなくなったんだ。


「三咲も、残念だったな。修学旅行楽しみだっただろ?」


「はい。まさか熱で欠席になるなんて思いませんでした。」



はは…と笑った。



「もう大丈夫なのか?」


先生は私の顔色を見ているようだ。


「はい!ゆっくり休んだので本当に元気です。」


明るい声で答えると、先生は、ほっとしたようだった。



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