カレイドスコープ〜先生を想う日々〜

特別な時間

「お待たせ。」


先生は大きな段ボールを抱えて入って来た。


「何ですか?これ…。」


段ボールの中をのぞくと、封筒と用紙がたくさん詰め込まれている。


「この学校の同窓生に配る会報だよ。すごい数だよな。」


先生が中から少し封筒と会報を出した。


「この会報を封筒に入れる作業を手伝ってほしいんだ。俺もここに座ってやるからさ。」


長いテーブルの斜め向かいに先生は座った。


うわー。ほぼ先生と対面状態だ!


先生の顔もよく見れる。


この作業している間、ずっと先生と一緒にいられるんだ…。


嬉しくてドキドキしてきた。



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