カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「休みの日に行ってみようかな!情報ありがとな、三咲。」


先生にお礼言われちゃった。


こんなこと、あんまりないよね。


「三咲の万華鏡は、まだ見せてくれないの?」


先生は私のスカートのポケットの方に目線をやった。

すぐ気付いて、スカートを手で覆う私。


「あの…それは…。」


「まだダメかあ。早く見たいなあ。」


残念そうに先生は眺めている。


この万華鏡は、先生に想いを伝えるまで、見せずに持っておきたいんだ。


今日は2人きりだし、告白できる絶好のチャンスなのに…


いざ先生と対面してると、なかなか勇気が出ない。


『好きです』ってたった一言だけなのに。



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